煎じるタイプの黒豆茶浸出液の作り方は、商品の記載内容によると黒豆を煮出す方法(煮出し)、熱湯を注ぐ方法(注ぎ)、そして、煮出した後も黒豆を浸出液中に漬けたままにしておく方法(放置)等があります。そこで、これらの浸出方法による黒豆中成分の浸出液への溶出率を調べてみました(図2)。その結果、煮出した方が熱湯を注ぐよりも各成分とも多く溶出しました。放置は、煮出しに比べイソフラボンは多く溶出されましたが、アントシアニンは減少しました。また、イソフラボンの溶出率は低く、少なくとも7割以上は煮出した後の豆に残存していると考えられました。一方、アントシアニンは煮出した場合、95.3%が浸出液に溶出しました。
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