商品テスト情報−ヘッドホン・イヤホン− ヘッドホンやイヤホン(両方ヘッドホンと表記)をつけていて、周囲の音が聞きとれずに危険な目にあったり、列車内などの公共交通機関でヘッドホンから漏れる「シャカシャカ」音が気になったことはありませんか?最近では音もれ対策のできるCDプレーヤーやヘッドホンなどが発売されていますが、果たしてその効果は?そして、ヘッドホンを使う時に気をつけなくてはいけないこととは何でしょう?
# まず、アンケート調査をしました。
6.全体の8割以上の人が、他の人が使用しているヘッドホンからの音もれが「気になる」と答えましたが、そのほとんどの人が、使用している人に対して「注意していない」と答えました。その理由の多くは、「注意することで逆に不満を示され、自分に危害が及ぶのが恐い」といったものでした。
アンケート調査では、そのほか要望として「なるべく音もれのないヘッドホンを作って欲しい」といった意見もありました。はじめにも書いたとおり、最近売られているCDプレーヤーやヘッドホンでは、音もれしないようにいろいろと対策されていますが、果たしてその効果はどうなのでしょうか? ♭ そこで、ヘッドホンの性能についてテストをしました。 使用したヘッドホンは…
ヘッドホンから出る音について、30cm離れたところでの音の大きさを測りました。低い音と高い音が同じ程度の大きさのサンプル音源を流すと、図3のように、CDプレーヤーの音量を最大にしたとき、低い音はあまり出ず、高い音が特にたくさん出ていました。そこで、CDプレーヤーについていた音量制限機能(音もれを防ぐため一定以上に大きくならないように音量を抑える機能)を使って、音量を下げて測ってみたら、図4のように高い音もあまり出ないことがわかりました。
♭ 音質や外部の音の聞こえ方などを調べるため、実際に使ってもらいました。 6人のモニターのうち4人が、CDプレーヤーの音量制限機能で設定できる最大音量よりもかなり大きな音量で音楽を聴いていました。そのためか、片耳(モノラル)タイプのもの以外の銘柄では、型式に関係なく「周囲の音(声やチャイムなど)があまり聞き取れない」といった回答が多くありました。 また、主に不完全密閉式ヘッドホンと耳掛式ヘッドホンで、「耳にうまくあてがえず、使い勝手が悪い」といった意見がありました。耳にしっかり装着できないと、そのすき間から音が漏れやすくなります。最近はヘッドホンの試着ができる販売店もあるので、そこで自分の耳に合ったヘッドホンを選んでみるのもよいでしょう。
♪♪♪ 試験の結果から… ♪♪♪ 「音楽を満足に楽しみたい」などの理由で、「必要以上に音を大きくして聴いている」ことにより、音もれを生んでしまっているものと考えられます。そればかりでなく、難聴になり、更に音量が大きくなるといった悪循環に陥る恐れがありますし、また、大音量により周囲の状況がつかめず、思わぬところで危険な目に遭うことも考えられます。 ‡‡‡ ヘッドホンを買うなら& 使うなら ‡‡‡
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