平成26年度第2回倫理審査委員会報告
○ 目 的
環境衛生科学研究所の職員が実施する調査、研究、実験及び実習等が研究対象者の人権配慮、研究内容の説明と同意等、倫理的配慮の下で適切に行われることを目的として、倫理審査委員会による審査を実施しました。
○ 開催日 平成26年10月17日(金)
○ 倫理審査委員
委員長 |
木苗 直秀 |
静岡県立大学 学長 |
副委員長 |
島田 俊夫 |
静岡県立総合病院 臨床医学研究センター部長 |
委員 |
野々木 宏 |
静岡県立総合病院 院長代理 |
委員 |
出川 雅邦 |
静岡県立大学 客員教授 |
委員 |
三輪 憲永 |
東海大学短期大学部 教授 |
委員 |
山中寛次郎 |
一般財団法人 静岡県生活科学検査センター 常務理事 |
委員 |
山口 英彦 |
環境衛生科学研究所 所長 |
委員 |
鈴木 守正 |
環境衛生科学研究所 副所長 |
○ 審査対象研究課題
平成 26年度研究課題のうち、検査材(人体から採取した血液等の試料)を用いる
2研究課題について審査を実施しました。
○ 審査項目
1 研究内容の倫理的妥当性
2 研究における個人情報の保護・人権擁護
3 研究に当たってのインフォームドコンセント
○ 研究概要と審査結果
No. |
研 究 概 要 |
審査結果 |
1 |
マイクロミニピッグを用いたノロウイルス感染増殖系の確立 近年、ヒトノロウイルスによる健康被害が公衆衛生上の大きな問題となっています。このウイルスは、培養細胞や実験動物での増殖系が確立されていないため、他のウイルスに比べウイルス額的な基礎研究が遅々として進んでおらず、未だ効果的な防除・治療方法の確立に至っていない。 米国において、ブタのノロウイルス感染の可能性が報告されていることより、本研究では、県内で作出された超小型のブタ(マイクロミニピッグ)がノロウイルス培養モデルとして有用であるか検討する。 >詳しくは |
承認 |
2 |
下痢症ウイルスの分子疫学と感染制御に関する研究 ノロウイルスは感染増殖系が確立されていないため、感染ウイルス粒子を人工的に増殖させることができず、未だ感染を防御する効果的なワクチンが開発されていない。 本研究は、全国各地で流行しているノロウイルス等を時系列分子系統解析することで流行株を予測することを目的としており、その成果は「画期的な新規ワクチン開発および実用化に関する研究」と連携して、ワクチン成分の判断材料として活用され、社会問題化し対策に苦慮しているノロウイルス食中毒や施設内集団感染を防止する一助とする。 >詳しくは |
承認 |