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アスタキサンチン、フコキサンチンとβ-カロテン |
= テストしたのは… = 市販されている生桜えび4銘柄、桜えび加工品2銘柄、海藻類加工品14銘柄です。 えび中のアスタキサンチンの含有量は? 図1に示したように、生の桜えび100g中には7.15mgと多くのアスタキサンチンが含有されていました。加工した素干し桜えびと釜揚げ桜えびは、それぞれ100g中に2.56mgと1.47mgであり、加工によりアスタキサンチンが減少することがわかりました。 また、生の桜えびでは結合アスタキサンチンが全アスタキサンチンの89%を占めていましたが、一方、加工した桜えびでは、遊離アスタキサンチンの方が多くなっていました。 |
さらに、一般によく喫食される他のえびについて、アスタキサンチンの含有量を測定したところ、くるまえびでは100g中2.81mg、甘えびは0.40mgで、生の桜えびより少ないことがわかりました。 |
えびの部位別では? 図2に示したように、くるまえび、甘えび及び冷凍のブラックタイガーを部位別に測定したところ、通常は喫食しない部位の殻・尾や頭の方に、アスタキサンチンが多く含まれていました。喫食する身の部分のアスタキサンチンは少なく、その量は殻・尾等の1/8から1/10でした。 |
アスタキサンチンを効率よく摂取するには 生の桜えびに多く含まれている結合アスタキサンチンは、遊離型より吸収が良いと考えられ、さらに、桜えびは丸ごと食べることができます。こうしたことから、桜えびは、効率よくアスタキサンチンを摂取できる有用な食品であると言えます。 |
保存によりアスタキサンチンは減少するのでしょうか |
桜えびの保存によるアスタキサンチンの含有量の変化について、温度を変えて測定しました。図3に示したように、桜えびを冷蔵庫(2℃)、25℃及び37℃の遮光下でそれぞれ保存して2ヶ月後、3ヶ月後のアスタキサンチンの含有量を測定しました。その結果、25℃と37℃で保存したものは、アスタキサンチンがほとんど残存していないことがわかりました。また、冷蔵庫で保存したものでも2ヵ月後には68%に、3ヶ月後には38%に減少しました。 |
海藻中のフコキサンチンとβ-カロテンについて調べました 海藻中のフコキサンチンとβ-カロテンの含有量を表1に示しました。海藻類は色によって分類され、比較的浅い海に生息し成分が陸上の植物に似ている緑藻と、緑藻より深いところに生息して褐色をしている褐藻と、赤褐色をしている紅藻に分けられます。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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保存によりフコキサンチンは減少するのでしょうか |
乾燥わかめの保存によるフコキサンチン含有量の変化について、温度を変えて測定しました。結果は図4のとおりで、乾燥わかめを37℃で保存すると、フコキサンチンは3ヵ月後には半分に減少し、冷蔵庫でも3ヶ月後には75%に減少しました。フコキサンチンを有効利用するためには、早めに使い切ることが望ましいのですが、保存する場合は、冷蔵庫に入れる等低温で保存した方が良いようです。 |
※まとめると※ |