1. 事業活動を通じた環境保全の取組

① 調査研究を通じた取組
1.気候変動適応及び緩和に関する普及啓発

気候変動適応及び緩和に関する普及啓発をイベント等を通じて年1回以上実施。

【実績】ふじえだ環境フェスタ(5/28)にて適応に関するブースを出展した。また、ニュースレターを3回発行、気候変動アクションカードの貸出、3回の講演を通じて普及啓発を精力的に行った。

環境科学部

2.河川ごみの調査及び削減のための情報発信

県内の河川において、プラスチックごみの実態を調査し、その結果をイベント等を通じて情報発信する。

【実績】県内2河川におけるプラスチックごみ実態調査を実施した。また、イベントでの啓発活動を2回(静岡・浜松)行い、学会発表等では3回の情報発信を行った。

環境科学部

3.オキシダント濃度の情報提供

オキシダント監視強化期間における欠測期間 1週間以内

【実績】機器の故障や停電による欠測があり、最長期間の事案では、6月の台風豪雨によりオキシダント計が故障したため6月2日18時から欠測となったが、代替機設置等により6日15時にはウェブサイトでの公開を確認し、目標とする7日以内の対応を行った。

大気水質部

② 環境保全意識の向上、自主的取組促進
1.環境監視業務の支援

研修会の開催回数; 3回、受講者数; 60人

【実績】対面開催での研修会を3回実施し、36人が受講した。なお、昨年度4月に開催した騒音実務研修会は市町の利便性を考慮し、7月から動画配信による研修としたが、合わせると56人の受講で予想より再生回数は少なかった。参加者へのアンケート調査等を参考に次年度も参加しやすい方法や時期等を検討し、より効果的な支援とする。

大気水質部

2.環衛研EMSの外部公表

環衛研EMSの取組や実績を、所のウェブサイト内でインターネット公開する。

【実績】6月1日からウェブサイト上にてEMS取組等を公開しているが、外部評価による指摘のとおり、今後はさらに取組実績の公表等内容を充実させていく。

総務企画課

2. 環境負荷低減の取組の推進

① 省エネ、環境負荷軽減、温室効果ガス削減等への取組
1.省エネルギー
  • 照明は、必要な個所・必要な時間のみ点灯する。(始業前、昼休み・時間外は必要な部分以外は消灯。トイレ、会議室、倉庫、更衣室等は未使用時は消灯。)
  • パソコン、コピー機等は省エネモードを活用するとともに、退庁時は主電源を切る。
  • 冷房負荷の軽減のためブラインドを活用し、日射を遮蔽する。
  • 室温を計測し、夏期: 室温28℃、冬期: 室温19℃を目安に冷暖房を運転する。
  • 個別空調の消し忘れに注意する。
  • クールビズ、ウォームビズを実践する。
  • 昇り2階、下り3階程度の移動はエレベーターの使用を控え、階段を使用するよう努める。
  • 業務に支障がない限り定時に退庁を心掛け、定時退庁日、ワークライフバランスデーを推進し、時間外勤務に係る電気使用量の削減に努める。
2.公用車
  • 公用車に重い荷物を載せたままにしないなど、エコドライブを推進する。
3.廃棄物
  • 紙類などのリサイクル可能なゴミの分別を徹底し、可燃ゴミを削減する。
  • マイカップ、マイボトル、マイバッグを使用し、ゴミを削減する。
  • 使用していない文具は、机の引き出しの中に眠らせておかず、共有する。
4.水
  • 手洗いや歯磨きのときに水を流したままにしない。
5.紙
  • 文書の共有化・電子化によるペーパーレス化を図る。
  • コピー前後は必ずリセットを押し、ミスコピーを防止する。
  • 印刷は必要最小限の部数とし、両面コピーや集約機能を活用する。
  • 内部資料は、可能な限り裏紙を使用する。
  • FAX送信票は可能な限り省略する。
  • 古封筒を繰り返し利用する。
6.物品購入
  • 「静岡県環境物品等の調達に関する基本方針」及び「環境物品等調達方針及び調達目標」により、優先的にグリーン製品等を購入する。
  • 物品納入業者等には、物品の簡易包装等環境への配慮を要請する。
7.イベント
  • 省エネ・省資源・3Rに配慮して運営する。
  • 環境に配慮したイベントであることをPRし、来場者にも協力を呼び掛ける。
  • 実施時期
    第1回 令和5年7月~8月
    第2回 令和6年2月
  • 実施結果
    第1回指導項目 4項目
    第2回指導項目 3項目
  • 評価
    指導項目は第1回の指導により改善が見られ、概ね適正に実施されていた。
② 環境に配慮した事業執行
1.環境負荷低減等率先行動の推進

全職員が「省エネ、環境負荷低減、温室効果ガス削減等への取組:行動項目」を実践する。

[【実績】4月に全職員に対し、行動項目の実践を周知した。自己点検及び内部点検において、概ね実践されていることを確認した。

統括責任者

2.休憩時間中の庁内消灯

昼休みに庁内の照明を一斉消灯(雨天時は間引き消灯)する。

【実績】業務に支障の無い範囲で継続して実行することができた。

総務企画課

3.電子決裁・モバイルPCの活用

電子決裁・電子供覧のシステムやモバイルPCを活用し、紙の消費量を減らす。

【実績】会議におけるモバイルPCの活用により会議資料の紙出力等の削減により対前年度比で約20%削減することができた。

総務企画課

4.購入試薬等の適正管理

試薬及び消耗器材の購入記録簿を作成し、購入状況を適正管理する。

【実績】試薬及び消耗機材については購入記録簿を活用し、購入状況を管理することで二重購入等の誤購入防止に取り組んでいる。また、数量等の見える化により、職員相互の情報共有を図る等して適正管理に努めている。

微生物部

5.室温の適正管理

室温を計測し、エアコンの適切な使用による適正な室温管理を行う。

【実績】室温管理の常時必要な部屋以外は使用中に室温を計測し、夏期は28℃、冬期は19℃を目安として冷暖房運転に取り組んでいる。

微生物部

6.EMS活動の適正実施の確認

年度初め及び四半期毎に、EMS関連の掲示物や記録類(ガス、試薬等)が適正になされていることを確認する。また、各種点検や報告事項を漏れなく実施するため、部カレンダーに【EMS ○○○報告 △/△〆切】と明示し、周知徹底を図る。

【実績】内部評価や外部評価等で指摘を受けた内容が、表示の未修正等の基本的なことが主であったことから、EMS活動を適正に行うため本目標を立てた。定期的な確認により、掲示物・記録・点検・報告等について漏れなく実施できた。

医薬食品部

7.実験室の見える化

定置配置、状態表示の標準モデルを参考に各担当1部屋を見える化する。

【実績】チャットによる状態表示や各研究室の定置配置等、昨年度の取組を横展開し各担当ごと見える化に取組み、現状の配置の把握や共有改善したが、更なる効率的な業務への展開を引続き検討する。

大気水質部

8.起案書類のペーパーレス化

電子決裁を活用し、電子決済率を70%以上とする。

【実績】今年度現時点で95.59%~100%の電子決裁率とペーパーレスに取組んでおり、試験検査の野帳等電子決済化できないもの等を精査検討し、概ね実践できている。

大気水質部

9.ガスの適正管理と省エネ

ガスの消し忘れがないように、元栓を必ず閉め、適正管理を心掛ける。

【実績】検査室の出入り口に注意喚起の掲示を行い、戸締り当番が毎日確認することで、元栓を必ず閉め、ガスの消し忘れを防ぎ、適正な管理を心掛けている。

中部健福化学検査課

10.空調設備の適正使用

各部屋の適正温度を設定、管理を行い省エネを心掛ける。

【実績】事務室は28℃、天秤室は20℃など適正温度を定め、扉を開けっぱなしにしないなど省エネに心掛けている。

中部健福化学検査課

11.ゴミの分別の徹底

溶解されていたリサイクル可能な雑紙等について分別を行い、リサイクル促進に取り組む。

【実績】溶解処理されていたリサイクル可能な雑紙等について、分別を徹底するよう心掛けている。

中部健福化学検査課

12.文書の共有化・電子化によるペーパーレス化

電子決裁やオンライン会議を推進し、ペーパーレス化を促進する。

【実績】電子決裁使用率は90%以上行えているが、前段階のデータの課内回覧があり、完全ペーパーレス化は難しい。しかし、今後とも紙使用率を減少させる努力をしたい。

中部健福細菌検査課

13.試薬類の適切な在庫管理

試薬管理簿への記入を徹底し、在庫管理に活用する。

【実績】試薬管理簿の記入は達成できているが、使用頻度の少ない試薬の在庫管理が難しく、検査の際に試薬不足があった。今後の課題とし、検討をする。

中部健福細菌検査課

3. 環境汚染の防止対策及び安全管理対策等

① 法的要求事項の遵守
1.法規制適用・適合チェック
  • 適用法規制の確認。対応の適否についてチェック

【実績】9月、2月

2.放流水の水質検査(自主検査・下水排除基準項目)
  • Cd、CN、Cr6+、1,2-ジクロロエタン、フェノールなど

【実績】毎月

  • ヒ素、1,1-ジクロロエチレン、ジクロロメタンなど

【実績】10月

3.フロン使用機器点検(フロン排出抑制法)
  • 対象機器(冷蔵庫、空調機器)の簡易点検(フロンの漏えい点検等)

【実績】6月、9月、12月、3月

4.有害物質使用特定施設の点検
  • 有害物質使用特定施設の破損、床面への漏えい等の有無の点検

【実績】4月、10月

② 地震等緊急時等安全管理への対応
1.環境管理・教育訓練
  • 専門研修
    試薬等管理責任者、高圧ガス取扱責任者等を対象に試薬等の適正管理、高圧ガスの安全管理等に関する研修

【実績】9月

  • 緊急事態対応訓練
    総合防災訓練、地震対策オペレーションの実施に合わせた、地震や火災等に起因する緊急事態を想定した訓練

【実績】8月、1月

2.試薬棚卸し
  • 保有試薬の9月末日時点における棚卸し

【実績】9月

3.高圧ガスボンベ保有状況確認
  • 入口等に高圧ガス取扱責任者の氏名、ボンベ配置図を表示
  • 使用時に高圧ガスの圧力確認、漏洩等の有無の点検
  • 全体の保有数量が300m3未満であることの確認

【実績】5月~随時

4.危険物指定数量調査(消防法)
  • 危険物に指定されている試薬の保管数量調査
  • 指定数量の倍数が、最大貯蔵量未満であることの確認

【実績】10月

4. SDGsへの取組

取組事項と環境目標
1.SDGsへの取組の周知
  • 各事業や研究テーマごとに、SDGsの17の目標との関係をを示す。
  • 全職員に周知し、SDGsへの取組の指針とする。
  • 所で作成する資料や講習会等で、SDGsのロゴや取組を記載・配布することで環境意識の向上に寄与する。

【実績】

  • 事業や研究テーマ毎にSDGsの17の目標との関係を調査・取りまとめ、全職員に周知した。
  • 第65号 環境衛生科学研究所報告、業務研究発表会抄録集等にSDGsロゴマーク等を掲載し、環境意識の向上を啓発した。

統括責任者

5. 進捗管理、内部評価、外部評価等

① 教育、進捗管理、評価、見直し
1.環境管理教育訓練(基礎研修)
  • 新規採用者・転入者を対象に環衛研EMSの取組に関する基礎的な研修会を開催。

【実績】4月

2.内部点検
  • 各自が自己点検表により各々の取組について点検する。
  • 自己点検表をもとに各部(課)内での取組を検証し、評価。

【実績】8月、2月

3.内部環境評価
  • 内部環境評価員により、環衛研EMSが計画どおりに実施され、適切に維持されているかを点検し、評価。

【実績】8月

4.外部環境評価
  • 外部環境評価員により、環衛研EMSの運用について評価を受ける。

【実績】12月

5.マネジメントレビュー
  • 環境目標の達成状況、内部環境評価、外部環境評価の結果等をもとに所長によるマネジメントレビューを実施。

【実績】5月