環境マネジメントシステムの取組
静岡県環境衛生科学研究所では、県内の環境と県民の健康を守る試験研究機関として、良好な環境の確保に率先して取り組むため、独自の環境マネジメントシステムである環衛研EMS(Environmental Management System)を構築し推進しています。
活動の基本となる「環境管理推進方針」定め、所内に設けたEMS委員会のもと、環境保全の推進や環境負荷の低減に全職員一体となって取り組んでいます。
環境保全の推進
大気、水質の保全や、気候変動への対応等に関するさまざまな調査研究を実施しています。その成果や得られた知見は、環境保全への理解を深め、広く活用していただけるよう、報告会やインターネット等を通じて公開しています。
環境負荷の低減
電気、ガス、水道、コピー用紙等の使用量や廃棄物の排出量等を指標とし、省資源、省エネルギーに努めています。庁舎には、効率の高い空調設備、LED照明、高断熱ガラス等を導入し、環境負荷の低減を図っています。
環境汚染の防止と安全管理
環境汚染につながる事故等を未然に防止し、火災や地震等の災害にも対応できるよう、薬品類、高圧ガス、可燃物等の数量管理と安全管理、設備機器の整備点検、緊急事態を想定した対応訓練等を実施しています。また、大規模地震に備え、庁舎を免震構造としています。
環境管理推進方針
環境衛生科学研究所は、環境と保健衛生の科学的・技術的中核機関として、職員全てが環境保全の重要性を認識し、静岡県の環境と県民の健康を守るための調査研究、試験検査や、環境負荷の低減等の環境管理を推進し、静岡県の良好な環境の保全に貢献します。
環境管理を推進するため、以下の基本方針を定めます。
1. 事業活動を通じた環境保全の取組の推進
(1) 調査研究、試験検査等を通じ、環境保全に貢献します。
(2) 事業の成果を活用した広報啓発等により、県民の環境保全に対する意識の向上や自主的な取組を促進します。2. 環境への負荷低減の取組の推進
(1) 省資源、省エネルギーの推進に努めます。
(2) 廃棄物の分別徹底、排出量削減、再利用、再資源化に努めます。
(3) 環境に配慮した事業執行や率先行動により、温室効果ガス削減等の地球温暖化対策に取り組みます。3. 環境汚染の防止対策及び安全管理対策の推進
(1) 事業活動が与える環境への影響を的確に捉え、法律等の要求事項を遵守し、環境汚染の未然防止に努めます。
(2) 災害時における安全確保や事業継続のため、地震等緊急事態への対応策を整備します。4. SDGsへの取組
(1) SDGs(持続可能な開発目標)が掲げる広範な課題に総合的に取り組みます。5. 環境管理推進計画
(1) 本方針に基づき、毎年度環境管理推進計画を策定し、環境保全活動を推進します。
(2) 計画の達成状況等の評価、法的等の要求事項、社会情勢の変化等に応じて、計画の見直しを行います。
SDGs(持続可能な開発目標)は、国連サミットで採択された保健、衛生、気候変動等に関する17項目の国際的な目標です。
環境衛生科学研究所並びに中部健康福祉センター化学検査課及び細菌検査課では、事業や試験検査のテーマごとにSDGsの17の目標と関係を取りまとめ、試験検査、環境保全に係る試験研究機関として、率先して取組む指針としています。