大気や水質等の汚染状況を把握するため、環境基準の設定されている河川、湖沼、海域の水質調査や大気中の汚染物質調査などの環境監視を行っています。事故や環境基準を超えた場合は、原因究明など迅速な対応を図っています。また、汚染の未然防止を図るための調査研究を行っています。
大気水質部には、大気騒音環境班と水質環境班が置かれています。
大気騒音環境班
- 光化学オキシダント、微小粒子状物質等大気環境の常時監視及び調査研究
- 大気中の有害大気汚染物質の監視及び調査研究
- 騒音・振動の監視、調査研究および技術指導
- 大気中のアスベストの監視
光化学オキシダントとは…
工場の煙や自動車排出ガスなどに含まれている窒素酸化物や炭化水素が、大気中で強い太陽光線を受け、化学反応を起こすことによって発生する有害な物質のことです。濃度が高い場合は、目やのどが痛くなったり、植物が被害を受けることもあります。
微小粒子状物質(PM2.5)とは…
PM2.5は、大気中に漂う直径2.5μm以下の粒子の総称で、髪の毛の太さ(約80μm)や花粉(約30μm)と比較しても飛行に小さいため、肺の奥まで侵入し蓄積され、呼吸器及び循環器疾患などを起こしやすいと考えられています。
水質環境班
- 公共用水域の水質の常時監視及び調査研究
- 地下水の水質の常時監視及び調査研究
- ダイオキシン類に関する環境の監視
公共用水域とは…
誰もが自由に出入りできる河川、湖沼、海の水域で、これに接続する港湾や用水路なども含まれます。この公共用水域の水質を良好な状態に保ち、水の利用に支障を起こさないよう監視や調査を行っています。
ダイオキシン類とは…
環境中に広く存在する微量な化学物質で、二百数十種類の物質の総称です。このうち発がん性などの毒性があるといわれているのは29種類で、ごみ焼却などの燃焼行為や、一部の塩素・臭素系農薬不純物、火山活動などでも発生するといわれています。